コラム

公開日 2025.07.18 更新日 2025.07.29

オーストラリアのホームステイ先に喜ばれるお土産を紹介

お土産

初めての海外、初めてのホームステイ。

期待に胸を膨らませる一方で、これからお世話になるホストファミリーへの「お土産」選びに、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

 

お土産は、これから始まる新しい生活の第一印象を決め、ホストファミリーとの距離をぐっと縮めてくれる、大切なコミュニケーションツールです。

 

だからこそ、「絶対に喜んでもらいたい」「でも、迷惑にはなりたくない」と、慎重に選びたいですよね。

この記事では、そんなオーストラリアへのホームステイを控えた皆さんのために、実際に現地で喜ばれるお土産の選び方のポイントから、具体的なおすすめアイテム、そして渡す際のマナーや注意点まで、あらゆる情報を網羅的に解説していきます。

オーストラリアのホームステイにお土産は必要?

結論から言うと、お土産は「義務」ではありません。

 

持っていかなかったからといって、ホストファミリーとの関係が悪くなるようなことは、まずありません。

しかし、持っていくことを「強く推奨」します。

 

なぜなら、お土産は単なる「モノ」ではなく、 「これからお世話になります、よろしくお願いします」 「数ある中から、私のホストファミリーになってくれてありがとう」 という、あなたの感謝と誠意を伝えるための、最高のコミュニケーションツールだからです。

お土産をきっかけに会話が生まれ、お互いの国の文化について話が弾むことで、打ち解けるまでの時間がぐっと短くなります。

高価なものである必要は全くありません。大切なのは、あなたが相手のことを考えて選んだ、というその「気持ち」なのです。

ホームステイ先へのお土産を選ぶポイント

ポイント

 

では、具体的にどのような点に気をつけてお土産を選べば良いのでしょうか。

失敗しないための5つの重要なポイントをご紹介します。

定番商品には注意する

「外国人に人気のお土産」と聞いて、多くの人が思い浮かべる「キットカット抹茶味」や「富士山の置物」など。

 

これらは確かに人気ですが、その分、他の国からの留学生も同じものを持ってくる可能性が高い、ということを覚えておきましょう。

ホストファミリーが、過去に何人もの留学生を受け入れている場合、「またこれか…」と思われてしまう可能性もゼロではありません。

定番を選ぶ場合も、少し珍しいフレーバーや、地域限定のデザインを選ぶなど、一工夫加えるのがおすすめです。

高価な物は避ける

感謝の気持ちを伝えたいからといって、あまりに高価なものを贈るのは逆効果です。

 

数万円もするようなブランド品や高級な工芸品は、ホストファミリーに「こんなに高価なものをもらってしまって、どうしよう…」と、かえって気を遣わせてしまいます。

お土産は、あくまで感謝の気持ちを伝えるためのきっかけです。

予算の目安は3,000円~5,000円程度と考え、相手が気軽に受け取れる範囲のものを選びましょう。

会話のネタになる物を選ぶ

お土産は、コミュニケーションのきっかけ作りという大きな役割を持っています。

ただ渡して終わりではなく、「これは日本の伝統的な遊びで…」「このお菓子は、私の地元で有名なんです」というように、その品物にまつわるストーリーや文化的な背景を説明できるものを選ぶと、会話が弾み、お互いの国の文化理解に繋がります。

 

日本のことがよく分かる、ちょっとした説明書を英語で添えるのも素晴らしいアイデアです。

邪魔にならない物を選ぶ

海外への渡航は、荷物の重量やサイズに厳しい制限があります。

 

自分の荷物でスーツケースがパンパンな状態では、大きくて重いお土産を持っていく余裕はありません。

また、ホストファミリーにとっても、大きな置物などは飾る場所に困ってしまう可能性があります。

「軽量・コンパクト」は、お土産選びの絶対条件です。お菓子などの「消えもの」や、かさばらない和雑貨などが最適です。

宗教や文化に配慮する

オーストラリアは多文化社会であり、様々なバックグラウンドを持つ人々が暮らしています。

 

特に食品を贈る際は、宗教上の理由で口にできないものがないか、細心の注意が必要です。

また、オーストラリアは世界で最も検疫が厳しい国の一つであり、持ち込みが禁止・制限されている品目が多数あります。

  • 宗教への配慮: イスラム教徒の家庭であれば、豚肉やアルコール(みりん等も含む)はNG。ヒンドゥー教徒であれば牛肉はNGです。
  • 検疫への配慮: 肉製品(肉エキスを含むカップ麺やスナックも含む)、卵、乳製品、蜂蜜、生の果物や野菜、植物の種子などは、原則として持ち込みが禁止されています。お菓子などを選ぶ際も、これらの成分が含まれていないか、原材料表示をよく確認しましょう。

不安な場合は、食品を避け、雑貨などを選ぶのが最も安全な選択です。

ホームステイ先へのおすすめお土産

上記のポイントを踏まえ、実際にオーストラリアのホストファミリーに喜ばれる、具体的なお土産を12種類ご紹介します。

お菓子

やはり、一番手軽で喜ばれるのが日本のお菓子です。

その繊細な味と、美しいパッケージは、多くのオーストラリア人を魅了します。

  • キットカット・ポッキー(日本限定味): 抹茶味やほうじ茶味、信州りんご味など、地域限定や季節限定のフレーバーは、「日本でしか買えない」という特別感があり、非常に喜ばれます。
  • おせんべい・おかき: 醤油味や塩味の米菓は、甘いものが苦手な方や、お父さんのお酒のおつまみとしても好評です。海苔が巻かれたものや、様々な味の詰め合わせがおすすめです。

梅干し

日本の食卓に欠かせない梅干しは、ユニークで健康的なお土産として興味を持たれることがあります。

ただし、その強烈な酸味と塩味は、好みが大きく分かれるため注意が必要です。

はちみつ漬けの甘いタイプの梅干しを選ぶか、あるいは話のネタとして、小さなパックを試してもらう、というスタンスが良いでしょう。

「Sour pickled plum」などと説明できるようにしておきましょう。

日本酒

海外でも「SAKE」として人気の日本酒。お酒が好きなホストファーザーには、特に喜ばれるプレゼントです。

 

大きな一升瓶は重くて大変なので、様々な種類が楽しめる300ml程度のミニボトルのセットがおすすめです。

フルーティーで飲みやすい「吟醸酒」などが、初心者にも受け入れられやすいでしょう。

ただし、イスラム教徒の家庭や、未成年のいる家庭には絶対に贈らないようにしましょう。

インスタント食品

日本のインスタント食品のクオリティの高さは、世界でも有名です。

  • 味噌汁: お湯を注ぐだけで日本の家庭の味が楽しめるフリーズドライの味噌汁は、軽くてかさばらず、お土産に最適です。
  • カップラーメン: 日本の有名店の味を再現したカップラーメンも人気ですが、スープに肉エキスが入っているものはオーストラリアへの持ち込みが禁止されているため、シーフード味や野菜ベースのものを選ぶなど、原材料表示を必ず確認してください。

地元の観光地のポストカードやマグネット

自分の故郷や、住んでいる街を紹介するのも、素晴らしいコミュニケーションになります。

 

美しい風景や、有名な観光地のポストカード、あるいはご当地キャラクターのマグネットなどは、安価でかさばらず、日本の多様な魅力を伝えることができます。

「私はこんな街に住んでいるんだよ」と、写真を見せながら話すきっかけになります。

和柄の折り紙

日本の伝統的な遊びである折り紙は、子供から大人まで楽しめる、体験型のお土産として非常に優れています。

 

美しい千代紙や和柄の折り紙セットを持っていき、「鶴の折り方を教えてあげるよ」と、一緒に折って遊ぶ時間そのものが、最高のプレゼントになります。

言葉がうまく通じなくても、共通の作業を通じて心を通わせることができます。

日本のお茶

香り高い日本の緑茶やほうじ茶は、健康志向の強いオーストラリア人にも人気があります。

 

急須がなくても手軽に楽しめる、ティーバッグのセットがおすすめです。

美しいデザインの缶に入ったものを選べば、飲み終わった後も小物入れとして使ってもらえます。

和柄の小物

実用的で美しい和柄の小物は、特にホストマザーに喜ばれる傾向があります。

  • 手ぬぐい: 汗を拭くだけでなく、タペストリーとして壁に飾ったり、ランチョンマットにしたりと、様々な使い方ができます。
  • がま口の小銭入れ: パチンと閉まる感触と、レトロで可愛らしいデザインが人気です。
  • 風呂敷: エコバッグ代わりにもなる風呂敷は、その機能性と美しさで注目されています。

漢字が入った小物

外国人にとって、漢字は神秘的でクールなデザインとして映ります。

自分の名前や、ホストファミリーの名前を漢字で当て字にして、Tシャツやキーホルダー、湯呑みなどにプリントしたオリジナルグッズは、世界に一つだけの特別なプレゼントとして、大変喜ばれます。

「愛」「夢」「平和」など、ポジティブな意味を持つ漢字一文字が入ったアイテムも人気です。

文房具

日本の文房具は、その品質の高さと機能性で世界的に評価されています。

「消せるボールペン」として有名なフリクションシリーズや、驚くほど滑らかな書き味のジェットストリーム、デザイン性の高いマスキングテープなどは、学生のいる家庭や、オフィスで働くホストファミリーに、実用的なプレゼントとして必ず重宝されます。

100円ショップの便利グッズ

「ダイソー」などの100円ショップは、安価でユニークなお土産の宝庫です。

  • 扇子: 日本らしい和柄の扇子は、100円とは思えないクオリティで、夏の暑いオーストラリアでも役立ちます。
  • キッチン便利グッズ: 卵の黄身と白身を分けるグッズや、電子レンジでパスタを茹でる容器など、日本ならではのアイデアが詰まったキッチングッズは、主婦であるホストマザーの興味を引くことでしょう。
  • おもしろ消しゴム: お寿司や野菜の形をした、本物そっくりの消しゴムは、子供たちに大人気です。

漫画・アニメのキャラクターグッズ

日本が世界に誇るポップカルチャーである、漫画やアニメ。もしホストファミリーに子供がいて、好きな日本の作品が分かっているなら、関連グッズは最高に喜ばれるプレゼントになります。

「ポケモン」「スタジオジブリ」「鬼滅の刃」などは、オーストラリアでも非常に知名度が高いです。

 

キーホルダーや文房具、小さなぬいぐるみなど、かさばらないものを選びましょう。

ホームステイ先にお土産を渡すときの注意点

素晴らしいお土産を選んでも、渡し方で失敗してしまっては台無しです。

異文化コミュニケーションを円滑にするための、3つの重要なマナーをご紹介します。

お土産について説明できるようにしておく

ただ「どうぞ(Here you are.)」と渡すだけでは、せっかくのプレゼントの価値が半減してしまいます。

なぜそれを選んだのか、それが日本のどんな文化や地域に根ざしたものなのかを、簡単な英語で説明できるように準備しておきましょう。

謙遜する言葉を発さない

日本では、贈り物を渡す際に「つまらないものですが…」と謙遜するのが美徳とされています。しかし、これを直訳して “This is a boring gift, but…” などと言ってしまうと、相手は「つまらないものを、なぜ私にくれるのだろう?」と、文字通りに受け取って困惑してしまいます。

 

海外では、プレゼントは自信を持って贈るのがマナーです。謙遜の言葉は使わず、 “This is a small gift for you. I hope you like it.” (ささやかな贈り物です。気に入ってもらえると嬉しいです) といった、ポジティブな言葉を添えて渡しましょう。

喜んでもらえなくても落ち込まない

文化や価値観が違えば、贈り物の受け取り方も様々です。

日本では、プレゼントをもらったら、その場で開けて、大げさなくらいに喜んで見せるのが礼儀とされています。

 

しかし、海外では、もらったプレゼントを一旦脇に置いておき、後で一人で静かに開けるのがマナー、という文化の国もあります。

たとえ、あなたが期待したほどのリアクションがなくても、それは決して喜んでいないわけではありません。

「文化の違いなんだな」と理解し、がっかりしたり、落ち込んだりしないようにしましょう。

 

あなたの感謝の気持ちは、きっと伝わっているはずです。

お土産はホームステイ先との関係構築に必須のアイテム

オーストラリアのホームステイ先に喜ばれるお土産について、選び方のポイントから、具体的なおすすめアイテム、そして渡す際のマナーまで、詳しく解説しました。

 

たくさんのおすすめアイテムをご紹介しましたが、究極的には、あなたが「ホストファミリーは、どんなものをもらったら笑顔になってくれるかな?」と、相手のことを一生懸命に考えて選んだものであれば、きっとその温かい気持ちは国境を越えて伝わるはずです。

 

お土産選びは、あなたのオーストラリアでの素晴らしい生活をスタートさせるための、最初の、そしてとても楽しい異文化交流です。

ぜひ、この記事を参考に、自信を持ってプレゼントを選んでください。

 

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